ブンデスリーガ、今季ベストの補強は?

日本人選手も多数移籍
ブンデスリーガは近年、大金を費やすよりも、若手の育成に焦点を当ててきた。バイエルン・ミュンヘンも移籍市場でおとなしくなり、ここ2年ほどの選手補強も派手な金の動きはなかった。

今季の補強でベストなものを挙げてみると、どの移籍がトップに来るのだろうか? ここではベスト10を挙げてみる。

Goal.comは、以下の観点から吟味した。
  • 選手の全体的な貢献度(これが最も重要な点)
  • 新しいラインアップに、いかにフィットしたか
  • どれだけ早く新しい環境、その他に適応したか
  • 移籍金(クラブやそのほかで公開されていないものは、推定金額を斜体で表示)
成績は4月24日現在、国内リーグと欧州カップ戦を合わせたもの。

10


ロン=ロベルト・
ツィーラ


出場試合数: 12
失点: 10
無失点試合数: 6
ハノーファー マンチェスター・ユナイテッドフリートランスファー

マンチェスター・ユナイテッドはここ数カ月、欧州中でGKを探している。だが皮肉なことに、彼らは昨夏、正守護神候補たるに十分なGKを放出していたのだ。

ファーストチームに入るにはシーズンの半分を要したが、先発に名を連ねて以来、十分なパフォーマンスを披露している。もっと多くの試合に出場していれば、このリストでももっと上位に行ったに違いない。22歳の若者には、トップレベルに挑戦する多くの時間がある。


9


エマヌエル・ポガテツ

出場試合数: 25
得点: 0
アシスト: 1

ハノーファー ミドルスブラフリートランスファー

ハノーファーは今季、サプライズであふれていた。中でも最も予期しなかったスターが、ポガテツである。ミドルスブラではレフトバックとしてプレーしていたが、このオーストリア人は移籍後、CBとして起用されてきた。そして、花咲く時を迎えたのだ。

納得のパフォーマンスを続けるこの28歳は、本当のお買い得だった。彼が守備の中心にいることが、チームのCL出場権争いに大きく貢献している。



8


内田篤人

出場試合数: 31
得点: 0
アシスト: 3
シャルケ 鹿島アントラーズ130万ユーロ

わずかな移籍金でゲルゼンキルヒェンにやってくると、ドイツでも上位に入る賢い買い物の一つとなった。23歳のライトバックは当初、控えになると考えられていた。だがティム・ホークランドのたび重なるケガによりつかんだ先発の座に、非常にうまくなじんでいった。

簡単なスタートではなかったが、シーズンが進むにつれて、目に見えて成長していった。最近の試合では、間違いなくベストプレーヤーの一人に挙げられる。この調子を続ければ、この日本代表選手はすぐにサイドバックのエリートとなれるだろう。



7


シドニー・サム

出場試合数: 34
得点: 10
アシスト: 4

レヴァークーゼン ハンブルガーSV200万ユーロ

かつてはハンブルクの若手の中でも有数の有望な選手と考えられていた。だがレンタルでカイザースラウテルンで2年を過ごした後、HSVでは余剰戦力とみなされ、レヴァークーゼンに売却された。

だがバイヤーに加わると、ユップ・ハインケス監督の下で欠かせない選手となった。そのスピードとダイレクトプレーで、2試合に1度以上のゴールを生み出した。この23歳は、まだまだポテンシャルを秘めている。



6


テオファニス・ゲカス

出場試合数: 31
得点: 16
アシスト: 1
フランクフルト レヴァークーゼン 100万ユーロ

昨夏、フランクフルトは頼れるストライカーを必要としていた。そこで、安い移籍金でゲカスを獲得したのだ。30歳のFWは、シーズン前半戦だけで14ゴールを叩き出した。その後は量産とはいかなくなったが、当時の活躍のおかげで、今も残留に望みをつないでいる。

もっと若ければ、このリストでも上位に食い込んだことだろう。しかし来月に31歳になることを考えれば、彼が「一発屋」ではないことは確かだ。ただし、ウィンターブレイク明けの調子を見ていると、遅かれ早かれ、後釜が必要になるだろう。

5

ミヒャエル・レンジンク

出場試合数: 13
失点: 24
無失点試合数: 4
ケルン  フリーエージェント

1月にケルンに加入したとき、クラブは降格の危機におびえていた。問題だったのは守備陣だ。レンジンクは6カ月も所属クラブがなかったが、チャンスをつかむと、バイエルン・ミュンヘンの期待の若手と言われた頃のパフォーマンスを見せ始めた。

ここまで13試合にしか出場していないが、ケルンの復活に大きな役割を果たした。まだ26歳。GKであることを考えても、大きな未来が彼を待っている。



4


クリスティアン・
ティファート


出場試合数: 30
得点: 1
アシスト: 13
カイザースラウテルン  デュイスブルク ― フリートランスファー

香川、シャヒン、シュバインシュタイガー、リベリ、ゲッツェ…と、ブンデスリーガにはゴールのお膳立てが得意な名手がそろっている。だがリーグのアシストランクトップに立つのは、このティファートだ。

昨夏にフリートランスファーでデュイスブルクから加わると、自身がかけがえのない戦力であることを証明した。3アシストを記録した試合が3度ある。自身の力で、試合を動かすことができる29歳だ。



3


ルカシュ・ピシュチェク

出場試合数: 36
得点: 0
アシスト: 4
ドルトムント ヘルタ・ベルリンフリートランスファー

今季のドイツでも最大の驚きの一つが、このピシュチェクだ。控えになるものと思われたが、開幕時には先発の座をつかんでいた。もともと良い選手だったが、25歳のポーランド人はユルゲン・クロップ監督の下、驚きの飛躍を遂げている。

フィジカルに優れており、激しさを求められるクロップ監督のシステムにうってつけの人材である。走り回って相手を追い詰め、ドルトムントがゴールを奪うまで走り続ける。フリートランスファーであることを考えれば、さらに悪くない。



2


香川真司

出場試合数: 25
得点: 12
アシスト: 2
ドルトムント   セレッソ大阪35万ユーロ

シーズン中盤までであれば、間違いなくヨーロッパ中を見ても最高の補強だっただろう。足を負傷してアジアカップから戻ってきたことは、本当に残念だった。おかげで、シーズン後半を棒に振ることになってしまった。

当初はプレーメーカーのバックアップとなると見られていたが、プレシーズンの素晴らしいパフォーマンスで、ユルゲン・クロップ監督の下、先発の座を勝ち取った。得点数も、このプレーメーカーの価値の半分を語るに過ぎない。フリーラン、パスも素晴らしい。来季のチャンピオンズリーグでも、ドルトムントにとって重要な存在となるだろう。
1

ラウール・ゴンサレス

出場試合数: 40
得点: 17
アシスト: 5
シャルケ レアル・マドリーフリートランスファー

ベテランスペイン人選手は、ブンデスリーガの30試合で12ゴールをマークした。だが、最も印象深かったのは、ヨーロッパの舞台での活躍だ。5つのゴールで、クラブを初の準決勝進出へと導いたのだ。

そう遠くない昔、この33歳は「終わった選手」で、レアル・マドリーでは余剰戦力とみなされた。しかしシャルケに加わると、何度も何度も、たくさんのクオリティーを備えていることを証明した。今年初めには、自身が過去最高の状態であることを示している。この調子なら、まだ何年も活躍できる。